農業の勉強がしたい。
日本の農業の現状課題を知りたい。
そんな思いから、まずは基礎から学ぼうと思いました。
第3回は、農業への明るい兆しについてです。
データを元に勉強してみました。
要点はこれ、
経営規模
雇用での就職者
起業での就職者
経営体全体で見ると
農業に従事する人たちは、家族単位で行なっている農家と、
会社組織などでおこなっている農業法人だある。
これらを合わせた農業経営体数は、
年々増えいている?
年々減っている?
私は、高齢化を考えれば当然減っていると思っていました。
上のグラフは、2005年から2015年までの農業の経営体数の推移を表しています。
見てわかるように、案の定 数は年々減っています。
綺麗な右肩下がりですね。
確かに私が小学生のこと(2000年頃)に比べると、
田んぼをやっている人が少ないような気もします。
昔はよく「今日は田植えだから遊べない」とか友達に言われたような。
今はそんなことをあまり聞かないような。
だけど、当時から法人化していたところは、
今は逆にものすごく大きくなっているイメージがあります。
法人経営体だけでみると
やはりそうでした。
上のグラフは2005年から2015年までの法人経営体数の推移です。
年々増えていることがわかると思います。
2005年から2015年までの10年間で2倍以上に増えていることがわかると思います。
すごいですよね。
これまでの2つのデータからわかるのは、
農業全体で見た時に、会社として成長を意識してきたところは、凄く伸びている。
だけど、小規模の家族経営のような昔ながら小さな農家は減っているということ。
販売金額別でみると一目瞭然
上のグラフは、2005年から2015年までの,
経営体の数を販売金額の大きさ別に表したグラフです。
1000万円未満の小さな経営体が30.4%も減っているのに対して、
3億円以上の経営体は54.6%も増えている。
日本の農業の経営規模は拡大していると言えます。
雇用されて働く人が増加
個人で農家を経営するのではなく、
会社に雇われて農業に従事する人の数も増加しています。
上のグラフは2005年から2015年までの常雇い数の推移です。
2005年から2015年までの10年間で1.7倍に増えています。
ちなみに、稲作を行う人だけで見ると3倍以上に増えているそうです。
若い人の就農が多い
しかも、若い人が農業に就農する割合が多いようです。
上のグラフは、新規雇用就農者の年齢ごとの割合になります。
新規就農する人は若い人が多い事がわかります。
私のイメージだと定年後に農業をしたりする人が多いかと思っていましたが、
49歳以下の若い人が、本業として就職するというのが多いみたいです。
ちなみに、自営として農業を始める49歳以下の人の割合は、23%だそうです。
サラリーマンとして農業を始める人のほうが圧倒的に割合が多いですね。
徐々に、農業も若い人が働くメジャーな場所になってきたということですね。
やはり、目指すべき方向には徐々に進んでいる印象です。
農業で起業する人が急増
想像はつくと思いますが、農業で起業する人は増えています。
上のグラフは2008年と2018年の農業で起業した人の数を表しています。
すごく増えていますね。
農業で起業とは、自分で土地と資金を調達し、責任者として農業経営を始めた人です。
その理由は、2009年に農地法が大きく改正されたことが背景にあるようです。
これにより、個人が自由に農地を取得し、
農業に参入することができるようになったようです。
また、企業が全国どこでも農地を借り入れて、
自由に農業を経営できるようになったようです。
安全性の高い原料を確保したい、食品会社や建設業、
NPO法人等の参入も増えているみたい。
なんせ、私が個人的に自由だと思うのはやはり、
若者の活力(エネルギー)だと思います。
高齢者がだめだというわけではなく、
今の時代をしっかりと把握した上で、
未来に必要なこの農業という分野を支えようと思う意識が必要だということです。
私が小学生のころ、農業をするのは、お爺ちゃんだっていう勝手な固定概念。
多分多くの人がまだそういうイメージをもっていると思います。
だけど、それは
農地があるところ=ローカルな場所=昔ながらの仕事=お爺ちゃん
っと必然的にお爺ちゃんの仕事になっていただけです。
さらに追い風をかけるように、若者は地方から出て行っちゃう。
それがひと昔前の状態だと思います。
だけど、誰もがするべき仕事なんだと気づき始めたのが今なのかなと。
さらに、コロナ時代ということで、
一気に都市集中が解放する可能性を考えると、
ローカルな仕事は一気に盛んになるのでは?
これは私の勝手な推測です。
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